fumimaro40’s diary

fumimaroはふつうの事務員。感じたままを。

映画鑑賞

誰もいない。完全なる貸し切りである。

上映最終日の最終上映回、一人きりである。

封切り時から観たいと思っていた作品だが、こんなに早く終了するとは少しも考えなかった。

 

スペシャルアクターズ」

 

「カメラを止めるな」監督の2作目だ。

 

簡単に言うなら、売れないさえない役者が成長していく様を描いたものだと思った。

 

シンプルで誰もが思いつきやすい主軸に、たっぷりの肉付けがしてあり、見応えを感じた。

 

困り事の依頼を受けた芸能事務所が、脚本を作り、所属の役者が演技でミッションをクリアする、といった劇中劇が背景だ。

主人公も、そのミッション遂行の為、懸命に演技をする。緊張すると失神し、演技力も無いが、お金の為に始めた仕事に、いつしか本当に人助けとして向き合うようになるのである。

 

予測できるオチに向かう途中、つい笑ったり、涙したりで、終わらなければいいのに、と思ってしまった。

 

監督の前回同様、結末をどんでん返しに決めた苦悩に勇気づけられ、サプライズを受けた主人公の心を映す顔のアップに、温かい気持ちになった。