fumimaro40’s diary

fumimaroはふつうの事務員。感じたままを。

バイキング

初めて食べ放題みたいのに行ったのは、学生の頃「シェーキーズ」だった。焼きたてピザをカラカラカラーンという鐘の音と共に提供してくれるのだ。この時に一緒だった友人とは、今でも時々食事をする。3回に1回はバイキングなのが面白い。ホテルではブッフェとかバッフェとも言う。

高級ホテルでも、ブッフェなら気軽に利用できる。バブル期を知っている私達は、その気分を引きずっており、ランチもステキなお店を選びがちだ。ただ、高級ホテルのメインダイニングに行こうと思ったら、ランチでさえ少し身構える。当然服装もふさわしいものを選ばなければならない。ドレスコードがカジュアルフォーマルとなっていても、ヒールは必須。あちこち移動したい日は、ヒールも低めにしたいし、動き易いものを着たいので、お気軽ブッフェが丁度良いのである。

前回彼女が選んだお店は、日本橋のMホテル内の地中海料理ブッフェだった。お気軽とは言い難い高級ホテルだから、我先にと殺気立ったお方はいない。私達もおしゃれなイタリア産炭酸水なんか頼んじゃって、優雅なひと時を過ごすのだった。彼女は、ザ・女子といった人で、バーニャカウダを好み「美味しい!いくらでもいただけちゃうわ」とミニ大根を頬張る。

野菜の前に並ぶ彼女をよそに、私はローストビーフの元へ。「200グラムくらいください。」ためらいはあったものの、エレガントな感じでシェフに言ってみた。予想とは反対に、かしこまりましたと見事なナイフ捌きで切り分け、付け合わせのグラッセと共に盛り付けてくれた。お待たせいたしましたと軽い笑顔も添えて。嫌な顔なんかするわけない。もっと多く注文する人がいるからではなく、このホテルの一員であるという、プライドをきちんと持っている表れからだと思う。

そこで働く人達や、集まるたくさんのお客様、食を囲む姿に学ぶことがたくさんある。

だからバイキングって楽しいのである。