fumimaro40’s diary

fumimaroはふつうの事務員。感じたままを。

メダカちゃん

うちの楊貴妃はうちに来て2年くらい。寿命を考えるともうすぐ召されてしまう。

と、ここまで書いて1日置いたら、本当に死んでしまった。朝いつものように、LEDを点けエサを与える。青メダカの中の紅一点が見当たらない。昨夜から嫌な予感がしていた。身体が薄ぺらになっていたからである。今まで薄ぺらになったメダカは、その後たいてい数日で死んでいた。水槽の底に楊貴妃の朱色が僅かに見えた。既にエビが2匹乗っていてお腹の部分はもう無くなっていた。ヤマトヌマエビはすこぶる元気だ。幾度となく脱皮を繰り返し、素揚げして食べても良いくらいに大きくなった。ミナミヌマエビも2匹だけいるが、同性なのか卵を産んだことはない。5匹のヤマトは元々繁殖が水の関係で難しいそうだ。メダカはこの2年で、どれくらい死なせてしまったのだろう。余り勉強もせず、メンテナンスも行き届かない。ブクブクは使っていないし。ただ、水は2週毎に3分の1取り替え、水草は豊富である。この水草を、エビ達がお気に入りのようなのである。

これまで、水の生き物を飼ったことは無かった。直接触ることの出来る、犬や鳥と過ごす時間が長かった。鳥については、以前文鳥のピーちゃんのことを記したことがあるので、ここでは、柴犬タロウの話をしたい。

自営業の両親は子供をかまってやれない気持ちからか、私が飼いたいと言ったわけでもないのに、突然柴犬の子犬を連れて来た。

ひとりっ子で、病気がちな私は独りで家に居ることが多く、友達も出来なかったが、それに慣れていた私は、急に犬を友達にしろと言われたように思えて戸惑った。カワイイけど、よーしよしよしよしっと抱きしめたり出来ない。向こうも警戒するかと思いきや、全く疑いを持たないような眼で私を見つめた。手を出すと同時くらいに彼は飛びついて来た。手を指を舐め回し甘噛みし、また見つめる。

こうして彼との年月が始まった。何年経っても家に呼ぶような友達の出来ない私は、いつだって彼と一緒。悩み事相談もする。体調が優れなく、部屋の窓越しに彼を見れば、本当に心配そうに眉間にしわを寄せ、じいっと見つめてくれる。

13年って早い。晩年は首が曲がってしまい、どうしても曲がった右側にしか進めなくなっていた。別れの前の晩、おやすみといつも通り見つめ合ったのが、タロウとの最期だった。

 

以来犬も鳥も飼っていない。