断捨離②
書籍の次にたまるものは、洋服。これも、捨てないからたまる。たまってしまう程、たくさんの服を持っているというと、ファッション好きに聞こえるかもしれない。
しかし私は、オシャレではない。最近はもっぱら、カットソーとフレアスカートにカーディガンを合わせる、といったスタイルだ。素材が季節のものに変わったり、カーディガンの袖が長かったり短かったり。仕事もプライベートも余り差のないスタイルで過ごしている。
そんな私でも、学生の頃はトレンドを意識していたものだ。女子大生と呼ばれた時代は、とにかくエレガントなスタイルを好んだ。ワンピースやマーメイドスカート、ラメやシフォンにモヘア。メイクだってエレガンスグリーンのアイシャドウ。大抵ヒールの高いパンプスを履いていたため、すっかり外反母趾になり、今よく履くのはスニーカーである。それでもやっぱり、ヒールを履きたくなることがあるのだ。そんな時は、踵は高くても、ウェッジソールをチョイスする。
本に囲まれている私は、当然雑誌も多読していた。ファッション紙もしかり。その気になれば、紙面を飾るそれをそのまま購入することも出来たはずなのに、しない私がいて、それはそれで満足だった。
それにしても、着ない服をなぜ処分出来ないのだろう。トキメク、トキメカナイの問題ではないような気がする。だって、明らかにサイズが入らなくなったものなんて、おぞましいだけ。そして知っているんだ、おぞましいのは、自分自身だと。
断捨離の本当の意味を考えさせられる。